場合は手術が行われます。
ただし、黄斑部に孔がある場合は、レーザーを当てると視力を損なうため、
レーザー治療は行われません。
レーザー治療
孔の周囲にレーザーを照射し、網膜を焼きつけて孔をふせぐ方法です。レーザーでやけど痕のようなもの(瘢痕)をつくることで、網膜をくっつけます。
治療は5〜10分程度です。
痛みもほとんどありません。
外来で受けられますが、瘢痕ができるまでに2〜3週間かかりますので、
その間は激しい運動を避けるようにします。
強膜バックリング
網膜剥離(網膜はく離)の手術法の一つです。網膜の孔の周囲に電気凝固や冷凍凝固をしたあと、眼球を覆っている
強膜の上から、シリコンスポンジを圧迫するように縫い付けます。
これによって、眼球を内側にへこませて、剥がれた網膜をくっつけます。
より強い圧迫が必要な場合は、「輪状締結」という方法がとられ、
シリコンを眼球全体に輪状に巻きつけます。
強膜バックリングは、若い人の網膜剥離(網膜はく離)に
行われることの多い手術です。
入院期間は1〜2週間程度で、手術から3ヶ月程度は、激しい運動を避けます。
硝子体手術
この手術の目的は、網膜を引っ張っている硝子体を取り除くことです。網膜から引き離して吸引して取り除きます。
硝子体の代わりに、特殊なガスを注入し、ガスの浮力で、剥がれた網膜を
元に戻します。
この方法を「ガスタンポナーデ」といいます。
硝子体手術は、中高年の網膜剥離(網膜はく離)に対してよく行われます。
入院期間は、1〜3週間程度です。